ブックタイトル広報誌「あぐりあーす」2021年8月号 電子ブック版
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広報誌「あぐりあーす」2021年8月号 電子ブック版
営農講座営農講座1【概要】例年、トビイロウンカは、中国南部から梅雨時期の季節風に乗って飛来し、田んぼに定着します。飛来してきた個体は長翅型で移動に特化した形態をしていますが、田んぼに定着してからは短翅型となり産卵に特化した形態になることが多くなります。短翅型になると、雌1頭当たり約600個の卵を産卵します。トビイロウンカの生育は、気温に左右されますが、約4週間のサイクルで次世代に移ります(成虫↓卵↓幼虫↓成虫)。稲が若い時期は、数が少ないため目に見える被害は出ませんが、稲の成熟期が近くなると世代が第2、3と進み爆発的に増殖しているため、稲の根からの水分吸収量をウンカの吸汁量が上回り、数日で黄白色に枯死し、所謂「坪枯れ」を引き起こします(写真1)。また、この状態になると、株元は黒いすすが付きベトベトしているためすぐにトビイロウンカの被害であることが判断できます(写真2)。なお、目に見える「坪枯れ」に至らなかった場合でも、高密度に寄生している場合は、稔実が極度に悪くなり、くず米の増加によって、品質低下や減収となるため注意が必要です。別の特徴として、一度田んぼに定着すると、ほとんど移動しなくなります。激発時は、隣の田んぼの畦際程度までは移動することはあっても、田んぼを次々に移動することはありません。また、越冬することはできないため、次年度に発生するトビイロウンカは、次年度飛来してきた個体となります。2【防除・対策】最も重要な対策は、ウンカ類に効果の高い成分を含有している箱施用薬剤を用い、最初に定着するウンカの個体数を減らすことです。近年では、トリフルメゾピリム(ゼクサロン)がウンカ類に対し安定し高い効果を示しますので、こちらの成分を含有している剤(防人箱粒剤、フルスロットル箱粒剤など)の使用を強く推奨します。また、箱施薬剤は、農薬登録上、1箱50gの施用となっている場合が多く、極端な疎植を行うと使用苗箱数が減るため、必然的に10a当たりの施用量が少なくなります。剤の効果を安定させるため、適切な施用量を守りましょう。また、多肥栽培を避けることも重要です。多肥栽培で葉色が濃いと病害虫全般の被害が増します。坪枯れも最初に肥料が重なった枕の部分から出ることが多いです。本田での防除は、抵抗性の付いていない剤を選択し、病害虫防除所が毎年公開している「飛来に基づくトビイロウンカの発生予想パターン図」の幼虫世代が多く重なる時期(防除適期)に散布します。その際、どの剤型(粒、液、粉)でも効果はありますが、粒剤は稲体に成分を吸収させて作用するため、効果が安定します。普及指導センターも情報を発信しています。今年も、ウンカ類が多いようです。情報収集に努めて、早めの防除を心がけてください。(飯塚普及指導センター水田農業係)●次回はです「イチジクの収穫について」トビイロウンカ対策について写真1.収穫前の圃場様子(坪枯れ)写真2.株元の様子9水瓶座(1/20~2/18)【全体運】大きな動きのあるとき。慌てそうになったら深呼吸を。落ち着いて対処すればピンチがチャンスに変わります【健康運】古傷が痛むかも。体のメンテナンスを【幸運の食べ物】岩ガキ魚座(2/19~3/20)【全体運】飛び込みでいろいろ頼られそう。効率のいいやり方を提案すると喜ばれます。グループ内ではサポートに徹して【健康運】むくみや肌荒れには注意を。トイレは小まめに【幸運の食べ物】スイカ